最近、社会人の基本情報技術者試験の相談が多いです。
●「科目A」には合格したのですが、「科目B」の問題がさっぱり解けません。
もしくは
●「科目A」には合格したのですが、「科目B」になかなか合格できません。
といった内容です。
多くは、ITパスポートに合格した後に、基本情報にチャレンジする人が多いようなのですが、
この二つの試験は、別物だと思ってください。
●ITパスポートは、ユーザ側(システムを使用する側)の試験で、
●基本情報処理は、プログラマ(システムを作る側)の試験になります。
勘違いされる方が多いのですが、基本情報はITパスポートの上位試験ではありません。
基本情報は、プログラマが自分の実力を証明するための試験です。
ですから、専門学校や大学でプログラミングの学習をしている学生さんやプログラマの方が受験する試験で、
プログラムを作ったこともない人が、「ITパスポートに合格したから、基本情報を受けてみようか」という気持ちで受験しても
受かるはずがありません。
特に試験改正があってからは、午後Bでアルゴリズムの出題率が8割と、完全にプログラミング経験がないと現役プログラマでもなかなか合格できない試験になってしまいました。
科目Aは、ITパスポートの延長みたいなもので合格は可能なんですが、
科目Bに合格するのはプログラミング経験がない人にはかなり大変なことです。
ですから「科目Aは受かったけど科目Bは受からない。」という結果になります。
ややこしいのは、「せっかく科目Aに合格したんだから科目Bも合格しないと。」と考え、何度も受験するケースです。
やめたほうがいいです。受験料と時間がもったいないです。
万が一、基本情報に合格できたとしても、IT業界は「履歴書」よりも「職務経歴書」を重視しますので、
まずはプログラムが作れないといくら資格があっても転職はできません。
採用する側は「基本情報合格者=プログラムが作れる人」と判定します。そういった試験です。
特に30歳前後で基本情報を狙う人がいらっしゃいますが、この年齢で未経験のプログラマの採用はまずありません。
基本情報の学習の前に、プログラミングを学習して実務経験を積んだ方が将来のためです。
試験にこだわりすぎると、下手をすると「資格マニア」で終わってしまう危険性もあります。
なんのために受験するのか、将来どんな仕事をしたいのか、をもう一度考えて受験計画を立ててください。
どうしても国家試験を受けたいのであれば、「情報セキュリティマネジメント」をご検討ください。
セキュリティ分野は重要なので、今後重宝されます。
#基本情報 #科目B #情報処理 #転職
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